15、矢橋街道

     草津から大津の間は 瀬田(勢多)の唐橋へ迂回するよりも 船を利用するほうが
     便利であった
     この航路を「矢橋の渡し」といい 志那海道に取って代わり賑わいを見せた
     しかし 冬場は湖上が荒れ 遭難することも度々あり「急がば回れ」という言葉も
     此処から生まれた


     
矢橋港ー草津(東海道と合流)       


1、矢橋常夜燈


銘    常夜燈
      渡航安全

所在地 草津市矢橋町


建立   


願主


 矢橋は志那・山田と並ぶ湊として
 栄えた
 地形から航海安全を願う灯台の
 役目を果たしていたのでは
 松が枯れているのは寂しい限り




 道   標    

 草津矢倉


 銘  右 やばせ道
        是より廿五丁
        大津へ船わたし   

 建立 寛政十年(1798)立替

 所在地 草津市矢倉

 矢倉から立木神社前を通り 草津
 追分に通じる東海道沿いにあり
 矢橋港から渡し船で大津へいたる
 分岐点で「瓢箪屋」さんの角にある   

 元は享保15年(1730)に高さ5尺
 (1.5メートル)の道標があったそう
 であるが低いため 旅人が見過ごし
 やすいということで寛政十年に現在
 のものに建て替えられたそうである