馬渕の郷まつり

                                                  H21.05.01−04
                                                 近江八幡市 千僧供のお旅所


              馬渕の郷祭りは複雑なようで 5月1日から4日まで「岩倉(諏訪神社)」「千僧供(椿神社)」
              「馬渕(八幡陣神社)」で行われる

              もともとは「灌漑用水」との関係が深いようで 農業で生計を立てていた昔の農村では「用水」は
              死活問題で 各所で行われている祭りは「水」に関係することが多く 馬渕郷では湧水を水源として
              灌漑されてきたようである

             千僧供の椿神社山門前には明神石と呼ばれる石があり これは「四分四分の二分」と言って「千僧供四分」
             「馬渕四分」「岩倉二分」の割合で水を配分が行われてきたことを示す石である

             また 千僧供の馬場家の庭で二日から4日まで「オハケ」が作られ 椿神社の神が移される

             お旅所では三基の神輿が御渡し 外座六ヶ村の「シュウシ」が行われる

             今年は5月3日午後の一部しか見ていないので 来年は最初から記録したい


  五月一日



千僧供町の氏神である椿神社で神輿渡御のお祓いを受ける



祭の起こりとされる水利権の四分を示す通路を通って
馬見岡神社へ出発する千僧供町



岩倉地区の氏神である諏訪神社で神輿渡御に
先立ち狂言を披露し 子供の持つ笹を振り「笹踊り」



岩倉地区の神輿が馬見岡神社への階段を上る



四社の神輿が拝殿に据えられて 村人(定員あり)たちにより
郷社 馬見岡神社 広場で「オトナのシュウシ」が行われる  

オトナになるためには 各村で男子が産まれると家が所属する
村のオトナの持つ帳面に記帳して村入りする(村付:むらつけ)
記帳した順にオトナに加入する (家筋を基本とした組織)  



神仏習合の名残か神主の神事が終わると
冷泉寺住職の「般若心経の読経が行われる



午後九時過ぎに7台の太鼓神輿が
馬見岡神社へ運ばれ 本殿前で気勢を上げる



椿神社宮守により松明に奉火される



五月二日



午前五時前に「卯之刻渡り」に先立ち松明に点火し
3分の2ほど燃やし 残りは馬見岡神社へ



椿神社を後に馬見岡神社へ卯之刻渡り
千僧供町の氏子
オトナ衆・鉦・太鼓・松明・日鉾



手松明を先頭に神主・巫女・宮守が
馬見岡神社へ向かう



岩倉・千僧供町・馬渕の三集落が馬見岡神社に社参
すると代表が狂言を面白 おかしく奏上し「笹おどり」を行う



狂言の奏上が終われと日鉾をたて幣杖で叩きながら「ハイラコー」と唱える
(岩倉のみ穴凹に日鉾を立てる)



「笹おどり」を行うとき 「三面の仮面:ゴメンソウサマ:御面相様」を持って行う



郷社 馬見岡神社での行事が終われと
椿神社の神輿のみ環御し 三集落の日鉾が椿神社へ向かう



馬見岡神社で行った狂言を奏上し笹踊りを各集落が行う
日鉾は各集落へ戻る



椿神社での行事が終わると千僧供町の馬場家の庭に五月二日から四日
まで「オハケ」が拵えられ 椿神社の神が移される



お神酒と御供



「笹かえし」
各集落に戻った氏子衆は社守の家で笹かえしと称して
お神酒をしこたま飲み干す 挨拶は面を被って行う



「笹かえし」
馬見岡神社 社守宅前



「笹かえし」 (午前7時)
椿神社 社守宅前



馬見岡神社に安置されていた見越しが「シュウシ」の行われる
お旅所へ向かう (午後二時)



お旅所でのシュウシ
幕は四方囲まれ 中の様子は伺えない(幕に覗き穴が数箇所)



シュウシ開始先立ち 神輿に献酒するモリバン(盛番)とミゴク(着物を着た女の子)




巫女に各座から祝銭が渡される



お旅所幕の内での儀式



お旅所での宴が一段落すると神輿はそれぞれの場所に還御する







椿神社山門前の「明神石: 四分四分二分」
祭の行列は馬渕・千僧供町が四分     
         岩倉は二分の間を進み門をくぐる

祭の分担もこの基準で対応しているとのこと



塀の内に見える御幣が「オハケ」



お旅所での「シュウシ」



お旅所を出発し還御する神輿



お旅所と椿神社前は交差点で車止め



椿神社前で暴れる神輿
右手 裃のオトナの持つ板御幣



三基の神輿が各集落へ戻る