山の神 大屋神社
H28.1.3
蒲生郡日野 杉
大屋神社は杉・杣・川原の三集落の郷社
午前七時ころワラ束と供物持参で神社へ集まる 持参したワラで二個「ツト」をつくる 一個は用意された木に吊り
もう一個は丁寧に編み アセビや椿などの枝を括り自宅へ持ち帰る
拝殿の入り口では社守当番の人たちによって 数カ所にワラの束を垂らした注連縄をなう
本殿で祭典が終わった宮司や氏子総代が拝殿前に到着すると 年長者拝殿に上がって注連縄を高く捧げ 唱え言を高唱する
宮司を先頭に 男女をかたどる股木と供物・注連縄・ツトが下げられた枝を持って山神を祀る森へ
祭場での式典が終わると 宮司は神社鳥居前に 社守は水田へ 集落の人々は祭場前で待機
社守:「掛かりよったー」 一同:「エンヤラヤー」 宮司:「早生・中稲・晩稲」 一同:「エンヤラヤー」
宮司:「八方の作物皆良かれー」 一同:「エンヤラヤー」と掛けあう
その昔は鳥が供物を食べるまで待ったと云われるが 現在はそのまま引きあげる これが「鳥勧請の神事」と云われるものである