野 神 祭 (野神汁)

                                                                    H27.08.16
                                                                    東近江市川合 西出


                東近江市川合の本郷・東出・西出地区ではそれぞれ野神祭が行われる

                直会の時に出される ナスの味噌汁を「野神汁」と云うそうで 地元では野神祭のことを野神汁と呼んでいるとのこと

                7年に一度回ってくる当番4名が祭りの準備など行う
                当番は長い竹に21段(17~21の奇数)の麦わらを巻いた大松明(先端は笹と稲を取り付ける)を作り 野神さんまで担いで行く

                直会が始まるまでに 当番は野神さんへのお供え物(トビウオ・ささげ豆・ナスの煮物に酢味噌・茗荷の葉に米粉を塗ったもの)
                を作り 事前に野神さんに供える(供えた後は持ち帰る)

                直会が始まることを知らせる鉦を西出地区の二ヶ所で鳴らして住民に知らせる(松明が出発する時も同様)

                鉦の合図とともに住民は着物と下駄ばき姿で各々膳・椀・料理を持って公民館に集まり 当番へ挨拶して渡す
                全員が集まったところで社守の交代式と 諸々の連絡事項などが終わる
                式が終わると当番は各自持参した膳を配膳し直会が始まり酒が出される (以後全員着物を脱いでステテコ姿となり
                約二時間の宴会となる)
                この時に出されるのが野神汁(渦状に皮を切ったナスビを縦半分にした味噌汁)である あとは ご飯と煮物が出される

                二時間ほどの宴会が終わり全員一旦自宅に戻る 鉦の合図で各家庭で作られた松明を持って 大松明を先頭に野神さんへ
                (ヒーマイロー(火で参ろう)の掛け声で向かう

                野神さんに到着すると大松明に点火され 各家庭で作られた松明は火を貰い 十分に燃えたら野神へ向かって投げ込む
                投げ込まれた松明が野神さんの神木の枝に引っ掛れば「豊作」と拍手
                昔は子供たちが相撲を取っていた名残の光景も見られた後 年長者の号令で全員野神さんへ礼をして一連の行事は終わる





 
野神さんへのお供え物


 
玄米を炒ったもの


 
野神さんへ参拝


 
合図の鉦


 
当番へ挨拶と膳を渡す


 
手前:社守交代式の酒器 後:各自持参の膳


 
社守交代式


 
直 会


 
野神汁


 
各家で用意された松明


 
松明を持って集合


 
大松明を先頭に野神さんへ


 
大松明から火を貰った松明を野神さんへ投げる


 
同 上


 
投げ込まれた松明


 
昔の相撲の名残


 
全員 野神さんへ礼