午王祝の神事
12月末〜1月5・6日
野洲 南桜:野蔵神社
午王祝の神事とは 野蔵神社の氏子が親の跡目相続をした者の中で神事当人に選ばれ 一年間 精進潔斎し
諸々の儀式を終えて 親類・縁者・村人と共に 12月23日(日)に祝う厳粛な神事である
神事当人は1月5日は餅つき 6日は早朝社参して鏡餅を奉納し 神前にて額に宝印をいただく
12月23日午王祝
野蔵神社 |
神事当人宅出入り口に張られた注連縄 |
神事当人宅出入り口の札 |
当人宅前の門松 |
祭りの準備をする住人 |
唐櫃と竹の杖 |
当人宅で管理されてきたご神体が入った箱を 新しい和紙に取り替える |
新しい和紙に取り替えられたご神体を 神棚に祀る |
当人宅に設えられた祭壇 |
祭事 |
餅つきの儀式 |
餅つき唄の歌詞 |
直会の様子 |
午王神事記録簿 |
集落内の宝蔵庫に「くずし十六菊花紋」 1667年から明治に至る200年間 南桜村を統治していた廣幡家初代は 正親町天皇(1557−1586)の孫と云われ この紋が使われている |
1月5日餅神事
昨年 12月に行われた午王祝に引き続く行事で 御供(子宝餅)を搗く
当日の早朝 神事当事者と見習い役の二名で野蔵神社へ出向き ご神火をもらって持ち帰り
神棚の灯明および餅米の蒸し器の火種とする
最初の餅は千本搗きで行われる 鏡餅のあとは約200グラムの丸餅とし 小豆の煮汁を餅の表面
に塗り 小豆を三粒の乗せる これは103戸の住人に分けられる (この餅を頂くと子宝に恵まれると
昔からの言い伝えである)
1月6日午王神事本日
早朝 神事役宅で小豆粥を頂いたあと 行列を組んで野蔵神社へ向かう
神社では式典を終えたのち 拝殿で神主より額に王印を頂いた後 お神酒・田楽・ナマスを頂く
参列者にはお神酒と田楽が振舞われる
午後から新年度の神事役にお守りする「神」の引継ぎが行われる