オコナイ 上朝宮

                                                     H24.03.01 AM10:00〜
                                                     甲賀市信楽町上朝宮




             信楽町上朝宮は「朝宮茶」の発祥の地として 上質な茶の生産地である
             集落から畑地区へ抜ける県道522号の道中に「仙禅寺:岩谷観音」があり オコナイはこのお堂の中で行われる

             前日に組(座:今座・大座・幣ノ座・孫座・親座・姫座・出ヶ座)の当番宅で 2メートルを超すような立派な「クロモジの木」
             に 搗きあげた餅を枝に巻き付け「餅花」を作る
             二升の餅を角餅として専用の餅箱に敷き これを「おと餅」という 一般に言う鏡餅に相当する
             ネコヤナギの股木三本を 朱印を押した和紙で包む(他所で見られる牛王宝印は押してなかった)
             また 三所神社の祭事(10月)でも見られた 三角錐の形をした「モッソ飯」などが本堂の内陣に供えられる
             内陣には僧侶と当屋が入り その他の人は外陣で法事に参列 法事(読経)が終わると 境内に出て 南南西の方向にある
             「鷲峰山:金胎寺:仙禅寺の元寺」へモッソ飯を供えて拝む
             仙禅寺での式が終わると 餅花や供物は各当番宅へ下げられ 各家庭に配布される
             ネコヤナギの股木は苗代の水口に挿し 五穀豊穣・子孫繁栄を祈願する




仙禅寺入り口 脇に「朝宮茶発祥之地碑」が建つ



祭事を知らせる幟



餅花は白い布に包まれて本堂に運び込まれる



内陣に飾られた供物



モッソ飯



股木のネコヤナギ



各座のお供え



本堂で読経 内陣には当屋が入る



鷲峰山(南南西約7キロ:直線で)へ向かって合唱



お堂の下にある磨崖仏 建長元年(1249)の銘があるが読み取れない