御 田 祭 (おんだのまつり)


                                                         H24.02.25
                                                         甲賀市 水口 貴生川 佐土神社


              田遊びの面影を残すと伝えられる 佐土神社の御田祭(おんだのまつり)と云う古式祭
              この祭の特徴は 氏子長老重任衆立会いのもと 式一切を宮司が執り行うことである

              祭式は まず 若嫁の紋付の着物と丸帯を入れたハンボ(タライ桶みたいなもの)を拝殿中央に運び 宮司が産婆の
              仕草で抱き上げ 「おっとめでたい男の子」と唱え 「フギャー フギャー フギャー」と三声赤子の泣き声をまねる
              次に 松の枝で牛に見立てたものに帯をかけ 「シュッ チョ シュッ チョ」と田を鋤(すき)く様子をまねる
              次に 拝殿の四隅と中央に籾種と麦を撒き 松の穂先を束ね苗に見立て拝殿の四隅と中央に「あっちのすみもどっさり 
              こっちのすみもどっさり」と唱えながら 投げ歩く
              式が終わった後 氏子はこの苗に見立てた松の穂先を持ち帰り 水口に挿して豊作を祈る




本殿の様子



神 饌



式前の拝殿



右より籾種と麦 松の穂先を束ね苗に見立てたもの 榊



松の枝で牛に見立てたもの



左の白装束の人は宮守



関係者一同拝礼



社務所前で式の様子を見守る長老重任衆



宮司が産婆の仕草で抱き上げ 「おっとめでたい男の子」と唱え 
「フギャー フギャー フギャー」と三声赤子の泣き声をまねる 



松の枝で牛に見立てたもので 「シュッ チョ シュッ チョ」と田を鋤(すき)く様子をまねる



拝殿の四隅と中央に籾種を撒く



拝殿の四隅と中央に麦を撒く



松の穂先を束ね苗に見立て拝殿の四隅と中央に
「あっちのすみもどっさりこっちのすみもどっさり」と唱えながら投げ歩く
      


籾種と麦 松の穂先