おこぼさん (御講坊神事)

                                              H24.01.06〜08
                                              大津市下坂本 酒井神社・両社神社

         おこぼさんの謂れは定かではないようだが 人形が収められている箱書きには宝暦10年(1760)あり
         (南酒井町所有)より以前から行われていたようである
         酒井神社では南酒井町と北酒井町の二ヶ所で「おだいもくさん」を頭屋宅と社務所で三つつくる
         両社神社では神社内の社務所で「おだいもくさん」六つと釣瓶四つをつくる
         おだいもくさんには松竹梅を挿し相撲人形・武者人形・合点さんなどが飾られる
         8日に宮入し 各拝殿に飾られ「湯たて神楽」が奉納され 午後には各町内に戻って氏子に餅が配られる

         おだいもくさんに人形が飾られる理由は 昔瀬田の竜神が二社の脇を流れる両社川を遡り7歳の男児を人身御供
         として要求したのに人形で身代わりとの説が伝わっている

         酒井神社の境内の隅に明治時代の大洪水を示す石標があることから 昔は洪水が多く多くの被害(特に農業を
         中心とした集落では)は神にもすがりたい気持ちであったに違いない


   酒井神社関係



頭屋宅で餅つきし「大きなメンダイ」にのせられ加工される



帯餅と丸餅



網籠に餅で覆うその上を白縄で結ぶ



細工が終わって頭屋宅に飾られたおこぼさん



宝暦10年(1760)の銘がある人形箱



酒井神社拝殿に飾られたおこぼさん(南酒井町)



北酒井町のおこぼさん



同 上(延享4:1747の箱書き)



酒井神社での湯立て神楽



明治29年の大洪水時の水位を示す石柱



   両社神社関係



両社神社では餅は業者に依頼



釣瓶を作るため餅を加工



組み立てる前



木樽に餅をまく



出来上がったおこぼさん(両社神社社務所)



宵宮祭り
酒井神社の神主により 氏子は揃いの法被姿



両社神社の拝殿に飾られたおこぼさん



湯立て神楽