ロウキリ神事
H23.09.23
滋賀県高島市安曇川町川島
阿志都彌神社(あしづみじんじゃ)
(今津町広川にも同じ名前の神社がある)
阿志都彌神社の創祀年代不詳
神社記録によれば 明応二年(1493)に船木城主佐々木能登守により社頭が整理され 寛文二年(1662)に本殿と
拝殿が再建されたとある
昭和28年9月27日(1953)の台風13号によりびわ湖の記録的大洪水(湖水1m上昇)で神社の宝物など流出したとされる
毎年9月23日に行われる「御牢開神事:みろうびらきしんじ)」は別名「ロウキリ神事:牢切り神事」と呼ばれ 安産祈願の
儀式で 県下では他に見ない
拝殿中央に青竹(一辺11本〜13本の四辺)を縄で結び 床から天井まで完全に囲う(拝殿正面の一部が切られて出入り口となる)
神主の祝詞奏上の後 巫女さんが竹篭の中に入り(出入り口は閉じられる)狭い空間で鳴り物もなく ただ鈴の音が響く
静かで厳かであるが 僅かな時間のうちに神楽が奉納される
神楽奉納が終わると 再び竹篭が開かれ巫女さんが出てくる
玉串奉奠があって式は終わり 社務所に戻って直会が行われる
式には宮守三名(都合で三名欠席)と神主・巫女の五名で行われた 質素なものであるが 脈々と伝統が引き継がれているのは
すばらしいことである
阿志都彌神社 |
拝殿中央に組まれた竹篭 |
神主よりお祓いを受ける宮守 |
巫女さんが竹篭の内に入る |
閉じられた竹篭の中で巫女さんが神楽を舞う |
左:宮守 右:神主 竹篭の中:巫女 (この人数で式が行われる) |
神楽が終わって竹篭から出る巫女 |
左三宝:お神酒と洗米・塩 右三宝:刀(戦時中金属物徴収された) 石はどんな意味をもつのか誰も知らない |