山の神 栗東山入地区

                                                          栗東 荒張山入地区
                                                          H23.01.08

      昔 林業や農業で生業をしていた集落では 年の初めに山入り解禁と安全の儀式 農業では五穀豊穣を祈願する儀式として
      それぞれ願いを込めて行ない 現在に伝承されている

      栗東 荒張山入地区の行事は オッタイ(男神)を山入地区が メッタイ(女神)を御園地区が担当し 朝八時過ぎに当番宅でご神体や供物・
      祭の道具を拵える

      ご神体には顔が描かれ 半紙に水引で顔を覆い 祭場で男女合体させるまでそのままとする
      祭場の大野神社参道入り口の神社に向かって左にオッタイ(男神) 右にメッタイ(女神)をご神木に据え 供物を供え 注連縄にお神酒の
      入った竹トックリを吊るす

      その後 オッタイ(男神) メッタイ(女神)の間にフトン(ワラ)が敷かれ 両地区の当番が自らの山と相手の山に御幣を振り 洗米を撒く

      フトンの中央でオッタイ(男神) メッタイ(女神)が合体し 顔を覆った半紙を取り除く この時 参加者は手に持った竹の矢を投げつけ 
      メッタイ(女神)を落とす

      メッタイ(女神)が落ちると儀式は終了し フトン(ワラ)に点火されて お神酒と俵形のおこわのオニギリを頂く(供物の海産物:ホンダワラを
      火で焼き これを口にして塩分を摂りおこわとマッチして大変美味しかった 




当番宅で用意された供物



ご神体(男神)とトックリを造る



オッタイ(男神)の顔を作る



竹トックリを造る



竹の膳の上に竹の矢と竹トックリ(和紙の中は洗米)



俵形のおこわの「おむすび」を握る



オッタイ(男神)に顔を書き上げる



オッタイ(男神)を半紙で覆う



ご神木にオッタイ(男神)を据える



オッタイ(男神)と供物 手前はワラのフトンを敷く



メッタイ(女神)と供物



オッタイ(男神)



メッタイ(女神)



竹トックリを注連縄に吊るす



両当番が御幣を持って互いのご神体を払う



オッタイ(男神)とメッタイ(女神)を合体させる



顔を覆った半紙を取り除く



一斉に竹矢を投げつけメッタイ(女神)を落とす



メッタイ(女神)が落ちたので儀式は終わる



最後にフトン(ワラ)を燃やして 参加者お神酒とおこわを頂く