鰌鮨(ドジョウズシ)祭り
H22.05.01 03
栗東市大橋 三輪神社
三輪神社の創建は天平十六年(744)と伝えられる由緒ある神社であるが 村社の小さな神社である
春の例祭は全国に類を見ないといわれる「トジョウとナマズのナレズシ」を神饌として供えられる
滋賀の代表的郷土名産品「鮒ズシ」の元祖とも言われる
独特の異臭を放ち 写真撮影時にほんの少し試食したが 暫くは胃の調子が変であった
作り方は前年の9月頃 東西の当番二組によって行われる (西当番を取材)
米飯・塩・タデを乾燥させて粉にしたもを練りこみ 「ドジョウ」「ナマズ」を交互に四段から五段に積み重ねて
樽に漬け込み 桟俵を置きその上に重石を乗せ注連縄を巻いて 当番宅の縁側に五月の祭りまで据え置く
この鰌鮨(ドジョウズシ)祭りの由来は その昔 祭禮の時 白蛇が現れて人肉を求めたが 鰌鮨が人肉の味に似ている
との神のお告げによりこれを献上し この儀式が現在に引き継がれているとのことであった
しかしながら 若者の祭り離れにより積極的に伝承しようとする者が少なく この祭りも消滅の危機を含んでいる
五月一日
「鰌鮨(ドジョウズシ)の口開け」
祭禮の本日(5/3)に先立ち 樽から鮓(ナレズシ)を取り出し 東西の当屋から神社へ持ち寄り 一度神饌の儀を終えた後
社務所で関係者が出来ばえを確認する
当番宅の縁で据え置かれた樽 |
樽の水抜き作業 |
重石の上に樽を逆さにして水を完全に抜く |
水抜きされた樽から「ドジョウ」「ナマズ」を取り出す |
ナマズを1センチ位に切る |
皿にドジョウの混じったものの上にナマズを乗せる |
神社での式典開始まで当番宅の床の間に置く |
神社へ向かう |
本殿に鮓とお神酒を供える |
神事の後払い下げて 社務所で試食をする 食べ慣れた人にはたまらないらしい・・・・・ |
東当番の鮓 |
五月三日
「祭り本日」
当家の主役が神主を迎える |
西当番宅から参宮 |
お供えの入った「櫃(ひつぎ)」を担ぎ 稚児を連れて参宮 |
東西の当番が揃って神社へ |
拝礼所でお払い |
本殿へ向かう一行 |
二段重ねの紅白の餅に稲穂 |
東西当番の神饌(並べ方が東西で違う) |
ドジョウズシ |
巫女による「浦安等」の舞奉納 |
拝殿で一献 |
社務所で二献・三献 |
子供神輿の練り歩き |
好きな人はパックで持ち帰り |