馬上(まけ)のオコナイ

                                                  H22.02.09
                                                  高月町馬上
                                                  走落神社(はせおち神社)


           湖北地方はオコナイが多く行われる地区である

           馬上のオコナイは五年に一度の大祭が行われ 例祭時は「オイナワ:背縄」の省略や飾りや供物などが
           簡素化されるが 今年は大祭の年に当たり盛大に行われた

           社務所には「大鏡餅三個」が飾られ 集会場二階には 三本のケヤキの枝に餅玉(ばい玉)が青竹二本に
           括られて天井から吊るされ 床の間には 「オイナワ三個」と走落神社・意富布良神社(いふらじんじゃ)・
           地蔵堂用の供物が並べられる
           村人は酒を酌み交わしながら徹夜で守る

           本日には「カガミオイ」と呼ばれる三人が化粧して 集会場の「ばい玉」の下で酒宴が始る その後 コモ巻き
           された大鏡餅を背負い その上からオイナワを背負う(重量は約50キロにもなる)

           準備が整ったところで 宮入するために村人は供物を一人一人奉げて行列をつくる
           オイナワを背負う三人は頭屋宅に行き お神酒を頂き村中をブラリブラリと回わり 途中村人に「オイナワ」の
           輪をくぐらせ 無病息災・五穀豊穣・家内安全を祈願する 

           その間宮入りする行列はひたすら待機する(今日は1時間半)

           祭りのムードが高まったのち カガミオイと行列は鳥居をくぐり 本堂・意富布良神社・地蔵堂に分かれて供物
           を献上する

           本殿では祭事が執り行われ 神職によって次年度の頭屋のくじ引きが行われる

           地蔵堂では鉦が打ち鳴らされ 読経が始る

           昔は神事が終わると 近くを流れる高時川にオイナワを流し びわ町南浜に流れ着いた3月頃に漁師は湖北
           に春が来たと実感したそうであるが 現在は行われていない




徹夜で供物を守る



ばい玉(枝ぶりの揃ったケヤキ三本を探すのが大変とか)



オイナワ



本堂用の供物



本堂用の供物
丁字麩・御供米・ゆば・ハタ(七五三に括られている)
牛のクソ・メザシ・白豆   箸



大根で作られた宝珠形の印(下 参照)



神主によって大鏡餅に押す「タカラノタマ」と呼ばれる印



社務所に飾られた大鏡餅



区長と奉祭委員長



カガミオイ役の一人が化粧する家に向かう



化粧の開始



長老に髭を描いて貰う



化粧が終わって一息



ばい玉の前で酒宴



ばい玉の前で酒宴



ばい玉の前で酒宴



ワラジを履く



大鏡餅を背負ったカガミオイ



宮入する行列の前を通って頭屋宅へ向かうカガミオイ



頭屋宅でお神酒を頂くカガミオイ



三人揃って



村中を行くカガミオイ



村人に幸を分け与える



カガミオイの社参



ばい玉の社参



地蔵堂で読経が始る