冨波甲 勧請吊り
H22.01.09
野洲市 冨波甲 (常楽寺)
生和神社の祭神である藤原忠重が 平安時代に沢に棲む大蛇を退治した故事に習って 現在も行事が続い
ている
常楽寺は天台宗で守山の東門院の末寺で「銀堂」とも呼ばれる
昔は烏帽子着用で神事を行っていたことから 冨波甲の銀堂神事は 「花作りの神事」または「烏帽子着神事」と
言われるが 今は普段着での作業と簡素化されている
常楽寺の檀家は12戸で 継承が年々難しくなっているとのことであるが 絶えることなく続いている
大きなジャナワを 常楽寺の仏前で作業がなされることは 中世神仏集合の名残として貴重なものである
常楽寺本堂 |
飾りのカナメを採る (昔はカナメを採るのに苦労したそうで現在は境内に植えてある) |
本堂内での作業 |
ジャ頭を作る |
建物の梁を使ってジャナワ作り |
ジャの尾を取り付ける |
本堂周囲に取り付けたジャナワ 下は足 上はウロコを表し 右の柱近くの御幣の付いていないのは「お玉:心臓」である 平年は12本で閏年は13本となる |
ジャナワが出来上がりお神酒を頂く |
鉦を鳴らして出発の合図 |
肩に担がれて集落の西北にある池川堤へ |
県道を渡る |
池川堤へ到着 |
前年のジャナワをはずし今年のジャナワを取り付ける 頭は東向き 尾は西向きに取り付ける |
古いジャナワや作業屑を燃やす |
最後に記念写真 |