新巻町の山の神
H22.01.06
近江八幡市:新巻町
毎年1月6日に行われる新巻町の山の神
ヤド(宿)は長男が生まれた家・養子を迎えた家・その年に該当者がいない場合は区長が代表となって
公民館で式を執り行う
今年は養子を迎えた家があったので その家で行われた
午後7時半過ぎごろから村人がヤドに集まり 全員集合したところでヤドの主の挨拶があり 全員に粥飯が
振舞われる
それが終わると 用意していた藁通筒(ワラツト:生のイワシ平年は12匹 閏年は13匹が中に入る)と松明・
粥を焚く鍋を持って祭場に向かう
祭場は日野川を挟んで竜王町の林村と山の入会権をめぐって延宝二年(1674)から元禄八年(1695)まで
訴訟が続いたようだが一部が認められて林村も同じ祭場を使用しているが 新巻町の行事が終わってから
林村の山の神の行事が行われている
藁通筒(ワラツト)とお神酒・粥を炊く鍋 ワラツトには生イワシが入っており 式が終わってから 参加者で焼いて食べるそうです |
松 明 |
ヤドで全員が粥飯を頂く |
粥と漬物のみ |
祭場に到着すると松明に点火される |
ヤドの主が早朝 日野川で米を砥いだものと川の水で粥を炊く 粥が出来上がった頃合をみて鍋を左右に7回半ゆする |
山の神に炊き上がった粥をお供えする |
お供えが終わり全員がお参りした後 粥は松明の火の中に入れられる |
松明・粥全てを燃やし尽くして水を掛けて消す 翌日早朝に林村の山の神行事の時に跡を残さないため |