み そ 祭 り

                                                     H21.11.03
                                                     永源寺(政所):八幡神社


           永源寺 政所は八風街道の永源寺ダムを越え 更に山奥に入った集落で政所茶・木地の里でもある
   
           みそ祭りは 貞観元年(859)皇位争いに敗れ 失意のうちにこの地(君が畑)に隠棲して ロクロを使って
           盆や椀を作ることを伝えたとされる惟喬親王(これたかしんのう)を密葬した日の祭りで 「みっそう祭り」が
           訛って「みそ祭り」となったと言われる

           午前中は氏子総代・非常方(若衆:村で絶対権力を持つ)により境内の清掃と祭りの準備を行う
           午後一時 非常方は着物に角帯・白足袋・下駄履き 手には非常方の提灯と和紙に包んだ賽銭を持って
           社務所に集合し 1号非常方(上席)から12号非常方の順に着座し 酒式がある 

           その後非常方は口に榊の葉をくわえ 拝殿で神饌物を作る 出来上がると再び社務所へ戻り 代わって
           社守(宮司)・氏子総代・村三役・非常方(一人)が拝殿に上り 社守は本殿を開扉し神事が執り行われる

           神事が終わり非常方が合図の拍子を打つと 社務所に控えていた非常方は一斉に畳を叩いて立ち上がり
           本殿への神饌が行われる(神饌を下げる時も同じ所作である)

           本殿前で社守・氏子総代・村三役・非常方により 「クジ」を三本引き 来年度の社守(正月・春・秋毎に)を
           決める
   
           三時になると 新たに非常方に入会(高校三年から)する者二名が 酒とスルメを持参し 先輩非常方に
           紹介され 非常方一号の了承により初めて袴の着用を許されて着座して酒式がある

           来年度正月の社守(宮司)に当たった非常方は退席して袴を脱いで紋付羽織姿となって他非常方に挨拶をする
 
           鳥居前に提灯を下げた非常方が二列に並び 社守(宮司)に当たった旧非常方を見送り祭事は終わる




午前中 清掃する



社務所に準備された神饌



拝殿で神饌をつくる器



非常方により神饌つくり(口に榊の葉)



出来上がった神饌



拝殿で神事



拝殿からの合図で畳を叩いて立ち上がる非常方



本殿へ神饌を運ぶ



本殿前でクジ引き



社務所で酒式



新入の非常方が参詣



先輩の非常方に紹介される



入会を了承されて袴を着用する



退席した来年度の社守



非常方に送られて退場する



喬親王の墓といわれる宝篋印塔(ほうきょういんとう)