千僧供町:八朔

                                                    H21.09.06
                                                    近江八幡市:千僧供町


         千僧供町(せんぞくちょう)は近江八幡市のはずれにあり 旧中仙道が村のほぼ中央を通り 六枚橋で鮎河
         (あいが)道が分岐して蒲生野に至る場所にある
         弥生・鎌倉時代の古墳や遺跡の多い地域としても有名で 古代条理跡も残るところある
         また この地は昔 比叡山 延暦寺の千僧供養料地となっていたのが地名に由来すると言われる

         八朔は各地で行われる行事であるが 9月1日を旧暦八月1日になぞらえ「八朔」と呼ばれ「タノミの節句」とも
         呼ばれ これから収穫する稲の豊作を祈願する儀式でもある

         千僧供町の八朔は 椿神社境内に於いて「土俵」を拵え 四隅に笹竹 注連縄を張り 土俵中央に砂盛して
         御幣を立て 行事役が口上を述べ 子供たちが相撲を取る

         最後の取り組みは 両者が四つに組んで少し相撲が盛り上がったところで 行事が待ったをかけ 「この勝負
         来年度に持ち越し」と告げて全てが終了する

         昔は各地から多くの相撲ファンが集まってたいそう賑わったそうであるが 今は静かな行事となった


  ささげ小豆

      八朔の日 朝6時から7時半までの間 社守が準備して本殿に供えていた「ささげ小豆」を町内120戸
      の住人が貰いうけに来て 各家庭で食べる
      ちなみに 椿神社では「赤ささげ小豆」「馬見岡神社では「黒ささげ小豆」だそうである


 八朔祭り



当日 役員総出で土俵つくり



丁寧に砂盛つくり



子供御輿が祭りを盛り上げる



本殿に飾られた「三番勝負勝者への懸賞」
(昔はこの懸賞狙いに各地からの参加者が多かったとか)



社守による祝詞奏上



行事役によう口上



行事により土俵の四隅を清める



小さい子供による三人相撲



小学生による三番相撲



成人の相撲



三番相撲の勝者に懸賞を授与